ベレスタの特徴

特徴

ベレスタの歴史は有史以前にまでさかのぼり、ロシアの農村では、漁師のカヌー、キノコやベリーを集めるバスケット、物入れ、食器、保存容器、履物(スリッパや長靴)、帽子、アクセサリー、など生活に使われる様々な道具がベレスタで作られてきました。

ミルクやサワークリーム、蜂蜜、油などの液体用には、天然の樹脂や蝋(ろう)を塗って防水性を高めたベレスタの容器が作られています。

皿やビールジョッキ、コースター、ナプキン立てなどもさまざまな装飾と工夫がこらされています。

小麦粉、穀物、パン、茶葉などの乾燥物の保管・貯蔵にベレスタの箱や容器が使われています。

キノコやベリーを集めるバスケット、ジュエリーケース、裁縫道具入れなど用途はさまざまです。

キリスト教以前の民間信仰や、芸術、絵画もベレスタとともに発展しました。ロシアの農村には今でも、森の神、家の神、太陽神などを敬う伝統が息づいています。


上:テント 中:カヌー
下:発掘されたベレスタ

保温、保冷、防水

極寒のシベリア、マイナス50℃の厳しい気候下で育つ白樺の樹皮は、ち密で油分が多く、熱や冷気を遮断することで木の幹を守ります。

酷暑のインドでベレスタフェアを実施した職人は、朝、ベレスタの水筒に氷水を入れて会場に持参し、夕方、その水筒の水がまだ冷たかったと報告しています。そのとき、周囲にいたインド人がその保冷性能に驚き、フェアで販売中だったベレスタがあっという間に売り切れた、ということです。

白樺樹皮には、油分が多く、水を通さないので、水洗いができます。

ロシアでは、ベレスタの筒の内側に蜜蝋をぬって防水性を高め、ミルクやはちみつなど液体の保管にも利用されています。


上:ミルク 下:はちみつ用

抗菌、防腐

白樺樹皮には、抗菌作用をもつベツリン(betulin、トリテルペン化合物)が大量に含まれています。天然のトリテルペン化合物は、抗炎症, 抗腫瘍, 発がん予防, 抗ウイルスや抗菌作用など多彩な生理機能があると報告されています。ベツリン粉末は純白の物質で、これが白樺の色に現れています。

ロシアでは、古・中世ロシア(11~15世紀)に作られた、白樺樹皮に金属や骨でできた尖筆で「ひっかいて」文字や手紙を書いた「白樺文書」が、完全な形で多数発掘されています。土中でも樹皮が腐敗せずに原型をとどめていることから、白樺樹皮の防腐性が実証されています。

鎮痛、癒し

白樺の精油(バーチ)には、鎮痛鎮静効果があります。ベレスタには皮膚を刺激する物質が含まれず、静電気も引き起こさないので、肌に触れるアクセサリーや身だしなみ雑貨としても安心です。

バーチの主成分はサリチル酸 メチルという、湿布などにも使われている成分です。バーチアロマの強い抗菌効果から、白樺の森は手術室よりも数倍清浄である、といわれています。ロシアでは、体調が悪いとき、例えば頭が痛いときには、森に行って「白樺の木に抱きつく」と痛みがなくなると言われています。


ベレスタと天然石のブレスレット